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複数人による交換日記

ケーキが食べたい

 

先日友人から、ある漫画を見せられた。

 

浮気性な彼氏に悩まされる女(?)と、

その話を聞く女がいた。

 

聞いている女は、ダイエットの例を取る。

 

「ダイエットをしている花子さんがいます。

ケーキが好物なんだけど、我慢の毎日です。

ケーキは我慢してるけど、その代わり他の違うものを食べるのがやめられない。

いつも頭の中は食べることでいっぱい。

花子さんはどうしたらいいかしら?

ちゃんとケーキを食べること。

やみくもに食べるのではないの。

いっちばーんおいしそうなのをちゃーんと選んで。

テーブルも綺麗にセッティングして、テレビも消す。

そしていただく!

あら不思議。

過食がピタッと止まるのよ。

彼の悩みも、一番好きなコとちゃんと恋愛しないから全部なぁなぁなんでしょ。

だからいつまでたっても満たされないで、あっちこっちフラフラ。

今の彼って、ダラダラ食べ続けるおデブちゃんと変わらないわね。」

 

 

なんの漫画か知らないけれど、自分にも該当することがあると思った。

 

今日は職場の同僚と街をブラブラした。

自分の話を丁寧に聞いてくれる人と、

自分の好きなことばかりして、一日楽しく過ごした。

それでも、まだ何か足りなくて、得体の知れない欠落感があった。

 

この漫画のダイエットの例のようなものなのかも知れない。

 

自分の性質の最たるものは寂しがりだ。

人と接することが大好きだ。

その中でも今の大好物は、昔の恋人だ。

今は我慢している。

本当は、お互いが好意を抱いて、

健やかな気持ちで、あうことができたら、

他の人に目もくれなくなるのはわかっている。

 

だけど、さっきの花子さんと違って、ケーキは食べられなくて、

さっきの彼も、僕と同じで、ダラダラと違うものを求めざるを得なくなっている。

 

本当は今日は楽しくて、お腹いっぱいの胃もたれ気味なのに。

まだ食べたいと思ってしまう。

常に脳裏には本当の欲望と理性の騙し合い。

 

これに限らず、叶わないものごとに関して、常に脳は騙そうとしてくる。

自分詐欺師。

騙されててもいいのかも知れないし、とっ捕まえようとするべきなのかも知れないし。

 

自己防衛のための脳内詐欺といえば、中島敦の『山月記』のような

防衛機制をメタ的に言及するようなことはやめてほしい。

僕たちはあれを読むことで、防衛手段を一つ失ってしまったのだ。

やめてくれよ。

 

それではまたね。